晋栄福祉会

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2023.08.21

お知らせ

認知症バリアフリー宣言 特集記事

認知症バリアフリー宣言とは

 認知症は誰でもなりうる脳の病気によって起こります。年齢が高くなるほど認知症の有病率は上がり、2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると予測されています。今後ますます増えていくと予想される認知症の人を社会全体で支えていく仕組みづくりは国を挙げての急務となっており、2019年4月に官・民約100にのぼる団体が「日本認知症官民協議会」を立ち上げ、幅広い取組の推進を目指しています。
 認知症になってからもできる限り住み慣れた地域で普通に暮らし続けていけるよう、生活のあらゆる場面で障壁を減らしていく認知症バリアフリーの取組は、その大きな柱の一つです。

2022年度からスタートする認知症バリアフリー宣言は、企業・団体の皆様に認知症バリアフリー推進に向けての方針や方向性を示していただき、それを「見える化」することによって、認知症の人やその家族の方々にとって安心して店舗やサービス・商品を利用できるなどの 環境を提供するとともに、企業・団体の取組を推進することにより、認知症バリアフリー社会の機運を醸成することを目的としています。

出展:認知症バリアフリー宣言ポータル https://ninchisho-barrierfree.jp/

晋栄福祉会の認知症バリアフリー宣言

社会福祉法人晋栄福祉会は、認知症当事者の「自立できる力」を高め、住み慣れた地域で、「自分らしく」生活できるための支援をします。認知症 があっても住み慣れた地域で尊重されながら生活ができる「地域共生社会」の構築を目指します。孤立を予防し地域 で生きがいを持って活動できる場づくりを行っていきます。認知症バリアフリーへの取組みとして、次の事項(①~④)を継続的に実践することをすべての利用者様、地域の人々と法人職員にお約束いたします。

※この宣言は、晋栄福祉会の全ての事業所を対象としています。

①人材の育成

法人の研修委員会において実施している新人職員から中堅、管理職への研修をはじめ、介護事 業に関わる事務職員を含む全職員への認知症介護基礎研修を必須化し、早期に修了100%を達成することを目標とします。更に、実務者研修などの上級研修を標準化し、重層的に認知症介護人材の育成を進めます。社内研修制度としても社会福祉協議会と連携し、キャラバンメイトの育成促進や認知症サ ポーター養成講座などを開催して認知症ケアのサポートを行える人材を育成していきます。

②地域連携

地域包括支援センターや居宅介護支援事業所と地域住民・行政との連携、法人内委員会活動を通じ、認知症当事者の権利擁護や啓発を進めていきます。また、認知症当事者が自分らしく、住み慣れた地域で生活できるように法人各事業所の専門職やキャラバンメイトが、地域住民と連携して、認知症ケアサポートやボランティア活動による支援を進めていきます。現在、定期的にカフェを開催し、ご家族同士が情報共有したり、悩みを相談できる場を設けています。また、認知症予防を含む介護技術講習会を実施し、子どもから大人まで幅広く認知症サポーターを養成していきます。

③社内制度

職員の認知症家族への対応では、認知症介護サービス事業所を相談窓口として介護離職を防ぎます。職員が認知症となった場合でも、地域包括支援センターや認知症初期集中支援チームと連携し、早期発見・早期治療に取り組むとともに、法人内の専門職が相談対応致します。また就労継続を基本とし、雇用形態の変更など、認知症になっても社会に参加できるよう対応していきます。

④環境整備

法人介護事業所における認知症利用者の今後の大幅な増加を見越し、見守りシステムなどICTの導入による、ご利用者の安全と自立的行動を促す環境を整備するとともに、オンラインによる地域・ご家族との連携、情報共有を強化し、認知症当事者のより良い暮らしの実現を図ります。

 職員が、オレンジリングやオレンジサポーターカードを携行し、地域の方の理解を深めるとともに、各事業所に認知症サポーターステッカーを掲示し、認知症当事者や地域住民の方々が安心して相談できる窓口として啓発活動を行っていきます。

晋栄福祉会の認知症バリアフリー宣言活動

■認知症研修

高山ちどりで、フォレスト地域包括支援センターから講師をお招きし、75名が参加して、認知症サポーター養成講座を開催しました。講義資料に沿って、丁寧に説明していただき、途中でグループワークも挟みました。研修後、受講者全員に認知症サポーターカードを頂きました。

御堂筋本町ちどり保育園で、認知症サポーター養成講座を受講しました。大阪市中央区社会福祉協議会の見守り支援ネットワーカーの方にお越しいただき、講座を開催していただきました。参加者8名に、認知症サポーターカードを、保育園にステッカーをいただきました。

大阪市立東中本保育所で、東成区社会福祉協議会の方から、認知症サポーター養成講座「認知症について知ろう」 (60分)を説明していただきました。(わかりやすい動画も見ました。)研修後、職員10名に「わたしは認知症サポーターです」の証明カードをいただきました。

■ゆめ伴プロジェクト

晋栄福祉会(門真地区)が参画する、ゆめ伴プロジェクトin門真が、いのち輝くツルナリエ~2022冬~「折り鶴でつなごう!笑顔の輪!」を開催しました。各施設や在宅をつなぎ、大阪万博に近いATC会場もつなぎました。公式キャラクターミャクミャクにも登場してもらい、クイズをしたり歌を楽しんだりして、みんなで繋がりあえる楽しい時間を過ごしました。認知症になっても輝けるまちづくりを目指して、今後も楽しい活動を企画していきたいと考えています。

■認知症サポーター(キャラバン・メイト)活動

※認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、自分のできる範囲で活動する「応援者」のことです。

あまだのみやちどりこども園に、交野市社会福祉協議会の方々が9名来園され、5歳児ゆめ組(44名)の子ども達に「認知症」についてのお話をしてくださいました。はじめのうちは緊張していた子ども達ですが、スライド絵本を使ったお話に引き込まれ、真剣に聞いていました。その後〇×クイズで振り返りをすると全問正解でした!最後に、交野市社会福祉協議会のマスコットキャラクター “にじ丸” ちゃんが登場すると、子ども達は大喜び。一緒に記念撮影をしてタッチもしてもらいました。子ども達は、「認知症キッズサポーターカード」をいただきサポーターになりました。

神戸垂水ちどりでは、2名のキャラバンメイトが外部の講師と協力し、地域住民の方に向けて、認知症サポーター養成講座を開催しました。講座では次の3つの視点を重視しました。一つ目は当法人の視点。養成講座と法人の事業計画『それぞれのバリアフリー宣言~行動計画と実践~』との関係を明確にすること。二つ目は、神戸市民としての視点。市民としてできることや利用可能な神戸市の認知症施設を確認いただくこと。三つ目は、個人・家庭人としての視点で、取り巻く社会の状況や情報の変化を身近に感じて、家族や友人・知人との関係の中で、研修で得た知識が役立つ時があることに気付いていただくことです。

■ちどりカフェの開催

中山ちどり北館1階、喫茶ちどりで、『ちどりカフェ』をオープンしました。

認知症が気になった方、認知症と診断された方、また自分の家族が認知症になった方など、気軽に相談したり、交流を図ったり、安心して過ごすことができる居場所として使って頂けます。開催日時は毎月第二土曜日13:30~15:00までです。 お茶菓子もご用意しています!

■環境整備

・認知症ステッカーによる、支援窓口の表示(各施設)
・認知症サポーターカードやオレンジリングによる啓発活動(全職員)
・見守りシステムの導入(ケアホームちどり・高山ちどり別館など)
・ラインを利用したご家族への近況報告(GH壱分町ちどりなど)
・ユニバーサルデザインの案内表示など(神戸垂水ちどり・ GH高山ちどり)

などなど、法人全体で、認知症バリアフリーに向けた環境を順次整備して行きます。

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