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2023.08.17

保育

門真市こども発達支援センター 特集記事

障がい児保育・障がい児保育センターの役割について考える―

門真市立こども発達支援センター(廊下)

門真市立子ども発達支援センターは、社会福祉法人『晋栄福祉会』、『治栄会』、『愛光会』による共同事業体が指定管理を委任されました。2024年4月1日より、共同事業体による管理を開始しますので、よろしくお願いいたします。今回は、門真市立子ども発達支援センターの指定管理に伴い、障がい児保育についての解説を試みますので、ご興味がありましたら、どうぞ最後までお付き合いください。

児童発達支援センターとは

児童発達支援センターは、平成24年の改正児童福祉法の施行により創設されました。児童発達支援センターの役割は、「児童の発達支援を行うほか、施設の有する専門性を活かし、地域の障がい児やその家族への相談、障がい児を預かる家族への援助・助言を合わせて行う地域の中核的な療育支援施設」となります。ただセンターの担うべき機能については、まだまだ定まっていない部分も多く、現在も議論が続けられています。

児童発達支援センターが担うべき役割について

障がいの重度化や多様化に加え、要支援児童・要保護児童に該当する障がい児や、不登校となった障がい児など、様々な 課題を抱え支援を必要とする障がい児がいます。児童発達支援センターが、地域における中核的な療育支援施設として、果たすべき役割・機能として、具体的にどのような取組が求められるかという議論の中で、

  • 地域支援を担う中核施設として、保育所等訪問支援・障害児相談支援を実施するとしてきたが、現状を踏まえて、改めて地域における『中核機能』とはどのようなものか。
  •  障がいの重度化・重複化・多様化に対応する専門的機能の強化と共に、センターと一般事業所との役割分担や地域での体制をどう構築していくか。
  • インクルージョンに向けた支援について、地域において一般施策との連携を推進していく上で旗振り役としての役割が必要不可欠ではないか。

等々・・・、これらを明確にしながら、今後も体制を含めた構築を進める必要があります。

※参考資料;厚生労働省/障がい児通所支援の在り方に関する検討会 資料4(R3.6.14)

障がい児保育について

障がい児保育とは、障がいのある子どもに必要なサポートや支援をしながら保育することをいい、主に障がいのある子どもを対象とした保育所、児童発達支援施設などでおこなわれます。ここでは、障がい児保育の種類や支援内容、利用方法について勉強したいと思います。

保育所には通わせたいが、子どもの発達が気になったり、子どもになんらかの障がいがあった場合、受け入れ制度は整っているのか、適切な支援は受けられるのかなど、気になる方は多いかと思います。障がい児保育とは、制度としてあるのではなく、障がいを持つ子どもに対しておこなわれる保育全般を指す言葉です。

障がい児保育を利用するには、保育が必要で、障がいによる困難さから、特別なサポートや支援を必要とする、ということが条件になります。また、集団保育が可能である、障がい者手帳を持っている、など、自治体により基準が異なりますので、利用する場合は事前の確認が必要です。

障がい児保育の種類

障害児保育には、障害のある子どもと障害のない子どもを同じ環境下で保育する「統合保育」と、状況に合わせて個別で対応する方法があります。

統合保育

統合保育とは、障害のある子どもと健常者である子どもを一緒に保育することを言います。区別を付けた上で、敢えて一緒に活動をすることで、障害のある子どもは健常者の子どもから刺激を受け、健常者の子どもは障害のある子どもへの理解を深めることができます。障がいをもつ子どもは養護学校へ通うという認識が改められ、保育にも導入され始めています。

インクルーシブ保育

インクルーシブ保育とは、多様性を認める風潮の中で、近年広がってきている保育の仕組みです。子どもの年齢・国籍・障がいの有無など、様々な違いを受け入れた上で、自分に合った配慮を受けながら学べることを目指す「インクルーシブ教育」を保育にとりいれたものです。

※インクルーシブとは、「すべてを包括する、包みこむ」ことを言います。 障がいの有無や性別、人種など、様々な違いを認め合い、すべての人がお互いの人権と尊厳を大事にして生きていける社会をインクルーシブ社会と言います。対義語として、エクスクルーシブ(締め出す・排他的な)があります。

障がい児保育の支援内容

子ども一人ひとりの状態に合わせた支援

肢体・視聴覚などの身体的障がい、知的障害、発達障がいなど、様々な障がいのある子ども一人ひとりに合わせたサポートをおこないます。例えば、手の動作が不自由な子どもには持ちやすいスプーンを用意したり、食事補助を行います。視聴覚過敏な子どもに対しては、それぞれに適した環境を整えたり、イヤーマフやサングラスを貸し出したりします。

保護者とのコミュニケーション

ただでさえ子育ては楽ではありませんが、障がい児の場合はより難しい傾向があります。がんばってもなかなかそのがんばりが認められず、しんどさを抱えている保護者は少なくありません。また、子どもの発達の状況や子どもとの関わり方など、情報の格差も見られます。障がい児保育は、子どもへのサポートだけでなく、保護者へのサポートも不可欠です。子育てに関する相談やアドバイスを受けることで、不安を取り除いたり、状況の整理も可能になります。

加配保育士

加配保育士とは、障がいのある子どもを担当するために配置された保育士のことを言います。一般には、施設や保護者の要請に応じて、「子ども2人に対し1人」の割合で配置されます。集団生活において困りごとのある子どもに対し、一人ひとりに合わせたケアやサポートを行います。

門真市立こども発達支援センターのご利用について

ご利用までの流れ(主に以下のような順番になります。)

※門真市立こども発達支援センターウェブサイトより抜粋

  • 施設へのお問い合わせ
  • ご相談
  • 体験教室
  • 受給者申請・ご利用開始

門真市立こども発達支援センターの施設情報

  • 所在地:大阪府門真市大字北島546番地
  • 電話:072-883-1680
  • FAX:072-800-7300
  • 最寄駅:大阪メトロ長堀鶴見緑地線『門真南』駅
  • 種別 福祉型児童発達支援センター 放課後等デイサービス 保育所等訪問支援

※門真市立こども発達支援センターのホームページ(晋栄福祉会HP)はこちら

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